ペンギン・ダイアリー

小学生男子の学びと遊び、ワーママの記録

【漢字】小2、漢検9級に合格しました。

小学2年生の子どもが2022年10月に漢字検定9級を受け、合格しました。

9級の出題範囲は小学2年生までに習う漢字なので、学年相当ではありますが、勉強法などについて記録しておきたいと思います。

受検のきっかけ

我が家はみんな、YouTubeでQuizKnockの動画を楽しく見ています。QuizKnockには漢字をテーマにした動画がたくさんあり、中でも出演者の山本祥彰さんは特に漢字が得意で、漢検1級に合格されています。子どもと「山本さん、難しい漢字が書けてかっこいいね~!漢検ってのがあるんだね~」と話しているうちに、子どもと私で受けてみるのはどうか?と思うようになりました。子どもも「ぼく漢字好きだし受かるかも。受かったら賞状がもらえるのかな?」とやぶさかではない様子でした。いいぞいいぞ。ちなみに私も漢検を受けたことがなかったのですが、2級(高校卒業程度)なら余裕でしょ!と思い受検することにしました。私の勉強については別途書きたいと思います。

 

家庭学習で使用した教材

①『ナゾトキ学習かん字ドリル』

学校で習った漢字の復習と、まだ習っていない漢字の習得のために、こちらのドリルを使用しました。

スタイリッシュなドリル

良いところ

・1ページで取り上げる漢字は2文字というゆとりのある構成で、のびのび書ける。

・漢字の穴埋め文がちょっとした雑学になっていて、子どもの興味を惹く。雑学とセットで漢字の用例を覚えることができる。

子どもは文章を音読しながら書いていて、「ママ!シラスが成長するとイワシになるんだって!」等と教えてくれました。私も雑学は大好き。

・まとめテストの代わりに、合間に漢字や言葉のナゾトキページ(わりとナゾトキの難易度高め)がある。習った漢字を使って問題を解く。

子どもは、やる気が出ないときにはナゾトキだけやっていました。

 

熟語をゴリゴリ書いて語彙を増やすタイプのドリルではないですが、楽しく漢字を覚えるには役立ったと思います。

しかしこのドリル、小学館のまなびWithという通信教育の派生商品のようですが、まなびWithはすでにサービス終了してしまい、ドリルも小学館の公式通販では在庫なしになっています(Amazonなどでは購入可能です)。残念…

2年生の夏休み頃に始めて(やったりやらなかったり)、9月後半ごろから1日3ページくらい取り組み、10月中旬までには全部終わらせました。

 

②『漢検9級 過去問題集』

①のドリルと並行して、漢検協会の公式過去問題集にも取り組みました。公式なのでこれやっときゃええやろという安心感があります。

公式だ!

ひたすらに過去問。問題の形式に慣れるとともに、書き順やとめはねはらいの問題は同じものが何回も出るな~とか、傾向がわかったので良かったです。

夏休み中、学童で気が向いたときに1日1回分くらいやっていたような気がします。帰宅して私が丸付けし、間違えたところを指摘。子ども、指摘すると悔しがったり怒ったり。だいたい合っているけど雑に書いていて、とめはねはらい、突き出る・突き出ないが曖昧だったり、そもそも字が汚くて読めなかったり、問題文をよく読まず間違えたり…

「丸付けする人が読めるようにていねいに書くんだよ!」

「全部終わったら見直しするんだよ!見直しってダルいけど、やらないとあとで絶対後悔するからね」

と口を酸っぱくして言いました。見直しの習慣はもう一生ものだから、大人になっても大事だから…

とはいえ、いつも間違いより正解の方が多かったので、「マルの方が多いから大丈夫だよ〜間違えたところもいま覚えたらいいんだよ〜」と声掛けするようにしました。

 

③間違えたところ問題(手作り)

私の時間と心に余裕があるときに、間違えたところや怪しいところをまとめた手製の問題を作りました。子どもの様子を見るに、漢字を知らない・書きなれていないのではなく、問題として出てきたときにぱっと書けないようだったので、書き練習より問題形式の方がいいかなと考えた次第です。

大人としてはどれが2年生までに習う漢字かいまいちわからないのですが、ドリルや過去問を参考に問題文を作ります。というとすごく手間をかけたように聞こえますが、実際には10ページ分も作ってません。でも子どもは気に入ったらしく、ママの問題もっと作ってほしいな~と言っていました。おお、母さんがこさえた問題が好きなのかい。

毛が2回出てくる文

エッジィなしんにょう




子ども、「原」という字が思い出せないときに、本棚に並んだ『かいけつゾロリ』の背表紙を見て、「作者の原ゆたかさんの『原』だ!」と気づいて書けたようです。同様に、「谷」は谷川俊太郎さんに救われていました。本番では使えない手だけど、こういう経験がフックになって記憶が定着するといいですね。

 

④『漢検9級 実物大過去問』

②の過去問をやり終えてしまったので、本番の10日前くらいに実物大過去問を買い、時間を計ってやってみました。子どもは学校のテスト以外の試験を受けるのが初めてだったので、「合図があるまで問題は開かないんだよ」「鉛筆や消しゴムを落としてしまったら、自分で拾わずに手を挙げて係の人に助けてもらうんだよ」などと試験のいろはを説明しました。

ちなみにこの過去問はページを点線で切り取る形式だったので、子どもがやたらと切り取りたがっていました。そしてページを全部切り取ったのちに捨ててしまったので、写真はありません。

過去問で9割は取れていたので、子どもには、本番も大丈夫!緊張せずにやろうね、と伝えました。

 

受検当日

漢検は申込時に同じ住所の人がいたら、同じ会場にしてもらえるようです。私も同日に同会場で受検でしたが、私の方が時間が先だったので、子どもは夫に連れて出てもらうことに。8,9,10級を受ける子たちが同じ時間に同じ部屋で受検するようになっていて、子どもは緊張した面持ちで、同じく緊張した面持ちのキッズとともに部屋に入っていきました。がんばれ~!親は待合室があったので、終わるまで待機。途中で係の方が待合室までやってきて「みんな緊張していますが、すごく真剣にやっていますよ」と教えてくれました。

終わってみると、ひとつ書けなかった漢字があったけど、あとはまあまあできたとのこと。9級は問題と解答がセットになっていて書き込んで提出する方式なので、問題用紙は手元に残りません。なので自己採点はできませんが、緊張から解放されて、満足そうにしていたので良かったです。

子どもは「本番でもページを切り取るのかと思ったけど、切り取らなかったんだよね。切り取りたかったな~」と言っていました。切り取りは楽しいものな。

 

格通

12月初旬に通知が郵送されてきました。見事合格~!得点などが記載された冊子に立派な賞状がつづられていて、子どもに頼まれて授与式を行いました。賞状ってやっぱり子どもに刺さるものなんですね。

壁に貼りました

賞状をもらってご満悦な子ども、「ぼく、漢字得意かも。もっと上の級も受けたいな」とのこと。お手本のような感想!

親としては、試験日までに計画を立てて出題範囲をコツコツ勉強するという、これからたくさんやってくるであろう試験ルーティーンを経験することができて良かったと思います。そして何より「漢字得意かも」という自信が得られたのが嬉しいですね。良かった良かった。